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枕も親友

寝るのにー飽きてもー
15年ほど私の夜寝の友達テンピュール。
テンピュールのHP見たら、耐用年数は?という質問に、10年くらい使われたお客様が。と答えてあったけれど私その記録破ってる!
しかししみじみ冬硬い。困ることはないが、お、硬いねという感じ。そうか、ふゆだったか。と枕の硬さで気付くテンピュール硬しは冬の季語。
そうとはいえ安物の低反発まくらの冬と言ったら机くらい硬くなるとのこと、高野豆腐くらいのテンピュールはじつに優秀だ。
私のこの、どうでもいい話をどうでもよくなさそうにするとこは川端康成の影響だと断言したいのだけど、そんなことで大川端の名は汚れない!!でも私はしみじみ川端康成のどうでもいいところが好き。人間として、谷崎みたいになにやっても当たり!て感じにならない小人物さも愛する。このあいだボーッとしてるときにそのことを考えていたので、書いてもなんにもなりゃしないが書く。
だって私逗子マリーナのマンション見に連れて行ってもらったしあと箱根の福住楼の川端の部屋に泊まったし!
あとあとアビーロードを裸足で渡ったりしたことありますあれも冬でした。どっちかというとポール派でしたから…。
このあいだ「ロケ地めぐりとかするひといますよねーあれなんなんですかねー」という話をふられて、「冬ソナツアー?なんだろうねー」と答えたのだったけど、世の中にはミーハーの国のひととミーハーじゃない国のひとがいて、彼女はミーハーじゃない国のひとなことは間違いないのでした。しかし川端の定宿に泊まってみる行為はミーハーなのかどうか、自分の中のミーハー担当に尋ねてみた。

「でもあんた、ニコルのママの店行ったじゃん…」担当はそう答えた。「近かったから…」私はうつむいた。
「ミーハーじゃん…」私は認めた。
私は彼女とミーハーな会話ができないことをいつも憎んでいた。彼女ばかりでなく私のまわりにミーハーの国のひとはあまりいないので、私は孤独だった。しかし私は同時に、「テレビでやってたラーメン屋どっちですか?」「テレビで話題黒豆品切れ」そういったものを憎んでいた。いわば私はミーハーの国のエグザイルだった。エグザイルがハウス食品のCMに出たとき、慌てて私にその是非を問うたのは波くんでした。たしかにエグザイルとかゆーといてなんちゅうドメスティックな!という驚きはありましたがあれをモラルの問題として問うた波くんは正しいといまになって思った。このようにどうでもいいことを書くのが川端の影響なのは述べたとおりですが。
国境を越えて行き来し、どちらの国にいても外部者としてエトランジェのまなざしを持つことを私は選んだ、ミーハーにおいて。
by chimakibora | 2011-01-16 13:04 | 生活