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乳房の勾配

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ペドロ・アルモドヴァルの新作『抱擁のかけら』をDVDで観たんですけど、みなさん観ましたかー。そしてどうして誰も私に「観て!」って言わないですか。劇場で観たかった・・・!
私は「『抱擁のかけら』観た!?」ってひとに聞いて回りたい。

『オール・アバウト・マイ・マザー』で出会って以降、アルモドヴァルの映画を観るといつも思うんだけど、傑作!(あ、『バッド・エデュケーション』はそうでもなかったかも)。

しかも集大成であり、ネクストステージであるような。
今回、”男”を、”父”を描いていたのだから。同じ父の映画である『エル・スール』(ヴィクトル・エリセ)とは対極的で、どちらも素晴らしい。

マテオと少年ディエゴが海で待っているシーンがちょっと鳥肌がたつほどの”ある一瞬”だった。スローモーションとして体感される、永遠に引き伸ばされるような一瞬。
十数年後、ディエゴがその一瞬を言葉にしたとき、マテオもその記憶を持っていることを示す、そのやりとりがなんでこんなに私を泣かせるのか・・・。
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ペネロペ・クルスも素晴らしい。彼女を想定して書かれた役だと思うけれど、もしこの世にペネロペがいなかったら、この映画は生まれていなかったと思うとおそろしい・・・。
裸を観るとそんなにおっぱいおっきくないんだけど、服を着てるとものすごく豊満に見えるのは、相当柔らかいんだろうな、というそんな感触まで得た。
あ、この映画にはペネロペ以外にもう一対おっぱいがでてきます(しかも冒頭)。そしてそれがまた素晴らしいのです。ハリがあってクタッとしない芯のあるおっぱいです。・・・・・。

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この作品でも劇中劇の趣向があって、劇中作は『神経衰弱ぎりぎりの女たち』が下敷きとのこと。まだ観てないのではやく観ようっと。
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彼の、生活を満たすモノを選ぶてつきはいつも鮮やか。鮮やかなんだけどケレン味はなく、モノが浮きあしだってない。こういうカラフルなインテリアって、実際にひとが暮らしている感じがしない浮ついた感じがあるものだけど、登場人物たちの来歴にしっくり馴染んでいる。
by chimakibora | 2010-08-23 23:13 | 観る・聴く