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ふともも

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水曜日。雨の中『母なる証明』を観にシネスイッチ銀座へ行った。そしてシネスイッチ銀座のレディースデーは金曜日と知るや、「金曜日にまた来ます・・・・」とお財布をしまい、ドトールでお茶飲んで帰った。
金曜日。再び雨の中シネスイッチ銀座へ行った。19時からの回を観るために18時から並んだ。ウォンビンはウォン・ビンにあらずと知った。

ポン・ジュノの動向が気になって仕方なかったから、インタビューとかニュースとか探して読んでしまっていたのだけど、核心に迫る情報が多すぎて展開的にはおおかた予想がついてしまいました・・・。著名人のコメント(微妙すぎる人選)など読んじゃいかん。西川美和監督は韓国映画のコメントに毎回登場して毎回うちのめされていますがだいじょうぶでしょうか。

※ネタバレはしていないけれど、当然まっさらな気持ちで観たいひとはわざわざ読まないと考えて書いています。。。



キム・ヘジャのダンスがあまりに良すぎました。
コレオグラファーはついていたのか!?ということがとても気になって、クレジット(ハングルだった)に一生懸命目を凝らしていたけれど、いなかった、ように思う。
あれを引き出すために18テイク重ねたという・・・映画って、結果的に奇跡を映すことができたということにすぎないんだなーとあらためて思います。

しかし期待しすぎたせいか、予想を超えるような、うぉーカッコイイーとこぶしを握るようなことは起きず、ひとつひとつを冷静に咀嚼しながら観ました。このモヤモヤはなんだろう・・・。
おおかれ少なかれ女とはああいうものだと思っているからでしょうか。男女間の母親観の齟齬ってやつ・・・?
そのある種の側面を、映画サイズにグロテスクに肥大化していることへの拒否反応ではないのです。
とりたてて特別視/神格化して描くほどのことかなと思うから、とまどっているのかもしれないです。

ラストのバスの、望遠での戯画化の方法にはなんだかあざとさすら感じてしまい感動しそこねた。
でもでも引き続きポン・ジュノスキーを名乗る。キム・ヘジャのふともものあのなんとも言えないさしだされかたに、またひとつポン・ジュノが好きになったので。
あと、鑑識班が『CSI:科学捜査班』をよく観てさっさか動くようになったよ、という台詞が皮肉でよかった。映画・ドラマが現実を映す鏡だとは限らないということですよね・・。
by chimakibora | 2009-11-14 19:35 | 観る・聴く