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HOTEL NEW GRAND

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ここ数年、Aちゃんと誕生日祝いにアフタヌーンティーをご馳走しあうという行事が恒例となっているのですが、今年の自分のは横浜のホテルニューグランドのにしました。

Aちゃんのも私のも、場所のリサーチ&決定は私に委ねられているのですが、都内のホテルのめぼしいアフタヌーンティーはだいたい把握してしまったので、頭をひねりました。
そのとき、ゆえさんと花男イベントに行く前にした横浜散歩の映像が私の中で再生され、一軒の印象的なホテルにピントが合うと同時に、次回は絶対ここの中に入る、と思った気持ちまでが思い出され、あっけなくそこに決まったのでした。ブロック体が印象的なロゴには『HOTEL NEW GRAND』とありました。その散歩の終盤、私たちは思ってもいない事態に陥りとっても焦っていたのですが、それはまた別のお話・・・・。

で、当日13時半、本町・中華街駅にAちゃんと集合。
会うなり、「はい福島の桃」と渡される。Aちゃんが実家から送ってもらう、桃をもらうのも恒例。
「見たいって行ってた中華街のカンフーシューズ投げ世界大会は何時からやってるの?」
「もう始まってる。16時まで大会で、16時半から表彰だって」
「ふーん、見られたら行こう」

山下公園方向に5分ほど歩くと到着。
正面のザ・カフェではカレーフェアをやっていて、とても惹かれたけれどこころを鬼にして奥のラ・テラスへ。
アフタヌーンティーセットふたつ。それとスコーンを単品で注文。
窓は中庭に面していて地中海っぽい陽気な光が差しています。

HOTEL NEW GRAND_b0164695_22233381.jpgAちゃんに韓国土産のとうがらしすずなりストラップを進呈。それはタイのジム・トンプソンポーチと見事なマッチングを見せた。
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わーサンドイッチが多くてすばらしい!助かる!
アフタヌーンティーでは最後甘さに負けて残すパターンが常なのです。ここに辛さえあれば・・・と涙を飲むのです。
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えてしてこのようなフルーツはそこそこなものだけど、これは一口食べてうなる鮮度。
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ちょっと古臭いプチケーキと思うことなかれ。ガトーショコラがすばらしいー。タルトもプチシューも、きちんとしてる。スコーンもさくさくめでおいしい。クロテッドクリームなのも好もしい。
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紅茶は、丁寧に淹れた味がします。
カップでサーヴされ、おかわりを頼むと、「いま順番に蒸らしています」との返事。何も言わずとも、蒸らしてくれている!確かにポットサーヴだと一杯目以降、風味がまったくべつものになってしまうので、多少時間がかかってもカップ一杯分サーヴされる紅茶を飲むのはほんとに至福。家でコーヒーや紅茶を淹れるのは私の役なので、ひとに丁寧に淹れたもらった紅茶はほんとにおいしい。
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えっと、あと、このお砂糖のてんこもりさにときめく。惜しみない・・・。

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トイレ。乙女チック~。

2階を探索。
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重厚なドアががちゃがちゃっといったとき、長年『バイオハザード』シリーズをプレイしてきた身として、さっとドアから離れるのであったけれど。
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松村呉春。たしか応挙と交流があって、応挙より鷹揚とした絵を描くひと。
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窓から海が見えます。
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中華街へ。
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カンフーシューズ大会は終わっていた。
「とりあえずチャカティカで、どうでもいいものでも見ようよ」とAちゃんが言うので中に入ったところ、出てくるときには二人とも服を何着か手にしていました。なぜだ。

豚まんの江戸清という店で、亀の提灯を写真に撮ろうとしていたら、そこにいたおじいちゃんが突然、「貸してみろ!撮ってやる!」と言う。私からカメラを奪い取ると「どうせならそこに立ちなさい。撮ってやる!」と言う。私たちに店の前に立つように促し、道の向こう側に立ち、カメラを構えるおじいちゃん。通行止めされる10人以上のひとたち。
「ほら!創業明治27年って文字いれたから!」と見せてくれるおじいちゃん。
ありがとうございまーすとお礼して、また買い物に戻るおじいちゃんの目を盗んで、いよいよ亀の写真を撮ろうとしたら、また舞い戻り、「なに、なに、なに撮るの。撮ってやるから、貸してみな!これか?」と迫る。つい、「うん、これ・・・」と答えて、撮るつもりのない豚まんの写真が手に入った。おじいちゃんありがとう。結局亀の写真は手に入らなかった。
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これがその写真。
おじいちゃんいわく、「豚まんはこの店で買いなさい。ここは前肉屋で、この中華街の全部の店に肉を卸してたの。それが商売替えしていまこういう店になってんだから、肉のことならここだよ。ほかのは中国産の肉かもよ。でもここのは安全だよ。ここで買いなさい」
言われたとおり、ひとつ買ってふたりで食べる。味付けがちょっと濃い。

おじいちゃんは普段、区かなにかのボランティアで横浜案内人をしている由。
赤レンガとワールドポーターズに行くことをおすすめされ、Aちゃんが持ってた地図を広げて行き方を教えてくれる。
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「地図がたためない」とがさがさやっている隙におじいちゃんに見つからないようにカメラを出すことに成功。まだ見つからないのでためしにおじいちゃんを撮ってみる。おじいちゃんは手元に集中して私のカメラに気づかない。しめしめ。
「おかしいな、毎日こうやって、こうやって地図たたんでるのに(がさがさ)」
「腰につけてるの何ですか」
「ん?これ頼まれたおつかい」
「おじいちゃん、このストップウォッチで何を計るんですか」
「ん?(がさがさ)これね、時計。NIKEの限定。この靴も何十周年かの限定」
ふーむ。Vansですね。
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「このシャツはね、娘の。違った、孫の。衿は邪魔だから切っちゃった。おっかしいなー」
なるほど、腕に校名がはいっています。
地図は結局、私がたたんだ。

最後にもう一度ワールドポーターズへの行き方を説明してくれるおじいちゃんと別れて、中華街を奥へ。
ざわめきの中でひときわ大きく聞こえるのは韓流ショップから流れるK-POP。
こうも肉まん屋が多いとどこで買っていいのかわからなくなり、おじいちゃんの言い分と安全策をとって、江戸清と聘珍楼と3個ずつ買うことにする。聘珍楼で月餅も。

シーバスで横浜駅へ。
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まさに黄昏が始まる船内は父娘、おじさん、外国人男性と日本人女性のカップル、わたしたちのみ。黄昏から夜に至る船に、今年の夏は二回乗った。なんともいえず、しーんとさびしいものです。それが好きでまた乗るのだけど。
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by chimakibora | 2010-08-19 22:58 | 歩く・見る・遊ぶ