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黄金のシュロを握る手

気づけばミヒャエル・ハネケがパルムドールを握っている、そんなカンヌ国際映画祭が今年も始まっていた。
以下メモ。


今年の審査員長はティム・バートン。
審査員にビクトル・エリセが!

コンペティション部門にノミネートの『The Housemaid』のトレイラーが出てた。

イム・サンス『The Housemaid』
オリジナルのサスペンスというか何に由来するのかわからないおどろおどろしさとは別のスタイリッシュなサスペンスを感じる。チョン・ドヨンの下女っぷりが楽しみ。ソウの、いくらなんでも輪郭削りすぎでしょう・・・な非人間らしさもいかんなく発揮されていることを望む。この0:22のソウなんて、加藤美佳の絵そっくり!
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オリジナル『下女』のハイライト・シーン。
キム・ギヨン『下女』
なかなか観られないものだったのですが、アテネ・フランセで上映されたときに行ったら拍手が起きたよ。私はすごい笑った。そんなどんでん返し映画でもあるのですが、そのへんはどうリメイクされているのでしょうか。

『ある視点』部門にホン・サンス『HAHAHA』
トレイラーを観たらまたもロメールっぽかった。HAHAHAとはつまり夏夏夏のことのようなのですが、ということはつまり、『夏物語』ということなのではないでしょうか。
『気まぐれな唇』とほとんどいっしょのキム・サンギョンを期待。

ジャ・ジャンクー『HAI SHANG CHUAN QI (I WISH I KNEW)』。
スチールがすでに魅力的。ジャ・ジャンクーのすごいところは、中国という国の持つリアルな風景・ひとびとの息を撮っているのに、(静止)画的な構図力に恵まれているところ。あからさまな構図!スタイリッシュ!の監督ではないところも得をしている。と書いてから、それはジャ・ジャンクーというよりも中国の街とひとの力なのか。

イ・チャンドン『Poetry』、このスチールの静的な感じからして、もうものすんごいことが起きそうです。この絵をティーザーとして提出してきたイ・チャンドンすごすぎる。イ・チャンドンを知らなければあまりにも地味すぎるし、知っておればすでに何かが起こっている、という。
私的こころの準備がいる映画監督2位(1位はハネケ)。今から準備。

オリヴェイラ・・・お元気そうです。
『O ESTRANHO CASO DE ANGELICA (THE STRANGE CASE OF ANGELICA)』アンジェリカの奇妙な事件だって。オリヴェイラの健康の秘訣が知りたいです。

そしてカンヌにゴダール・・・。
by chimakibora | 2010-05-17 00:13 | 観る・聴く